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第3話 「どの指標を測るか」

(作成:2004年6月17日 改訂:2004年6月29日)

(TEXT : Bryce / E36-318is)


第3話では、油温、水温等、いろいろある指標のどれを測るか、について書きたいと思います。 なお、これはあくまで素人の聞きかじり、かつ私見であることをご承知おき下さい。

1. 油温
様々な指標が考えられますが、一番気をつけたいのはエンジン関連の指標です。 その中でも、まず最初に付けるとすれば油温計だと思います。 当たり前のことですが、エンジンオイルが高温になるということは、そのエンジンに無理が掛かっているというサインであり、 水温よりもダイレクトに状態が反映されます。 油温が適正であれば、水温も適正と考えてあながち間違いではないはずなので、 ちょっと"スポーティ"な走りをする程度あれば、油温計だけで十分でしょう。 ちなみに、エンジンオイルは120℃を超えると急激に劣化すると言われており、 その場合は距離に関わらず交換した方が良いでしょう。

2. 水温
ラジエターを通じてエンジンの熱を下げるクーラントの温度も、状態管理の上で重要な指標です。 油温、水温のどちらもエンジンの熱に左右されますが、油温がエンジンの熱をチェックする指標とすれば、 水温は冷却機能の働きをチェックする指標でしょうか。例えば、油温の変化に比べ、水温が極端に 上がったり下がったりという動きをする場合、サーモスタットの劣化や故障が考えられる・・・と言った具合です。 実用上は油温+水温で十分だと思います。

3. 油圧
潤滑剤としてのエンジンオイルが適切に行き渡っている場合、オイルに適切な圧力がかかっています。 逆に油圧が極端に低くなっている場合、オイルの量が足りない、オイルポンプの故障している等が考えられ、 致命的な問題の前兆を見つけることが出来ます。ちなみに純正で装着されている油圧の警告灯は、 油圧が一定以下になると点灯します。

4. 電圧
車とバッテリーの性能が向上し、さらに何の前触れもなく突然寿命を迎えるバッテリー特性となっている今では、 ほとんど不要と言われています。電圧が不安定な場合、オルタネーターが故障する前兆とのことですが、 オルタネーターの故障率ってどの程度の物なのでしょうか?

今回は上記4指標をチェック出来るよう、追加メーターを取り付けることとしました。

上記以外にも、ブースト、排気温等、様々な指標がありますが、余程のハードチューニングでなければ、 まずは上記で十分でしょう。

なお今回、Defiブランドでメータをリリースしている日本精機さんのご厚意により、以下コンテンツへのリンクを ご許可頂きました。こちらでは、各種指標の意味が非常に分かりやすく解説されています。

日本精機株式会社サイト「メーター基礎知識」
http://www.nippon-seiki.co.jp/defi/knowledge/ot.html


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