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第8話 「635csiのゆくえ」

(作成:2005年7月24日 改訂:2005年7月25日)

(TEXT : Haruyuki / E24-635csi)


この段階で私はひとつ重大なミスをしました。
買い替えの「売る」と「買う」を同時並行で進めてしまったのです。
我が家の635を大切にしてくれるオーナーさんへ引き継ぐことが、いかに大変なことか、それを理解していませんでした。
無知未熟というよりは、想像力が貧困なのがいけませんね。
売るのは大変だけど、買うのは簡単な訳で。。。
その結果、635の売り先が決まる前に、次のクルマの購入が決まりました。
しかしその時点でも私はまだ事態を楽観していました。

購入する販売店には、いちおう下取りとして査定してもらいました。
「うちでは基本的に買えませんね。どうしてもということなら、5万円くらいつけてもいいですが。」
購入値引き範囲の処理で、実質ゼロ査定なのでしょう。
まあ安いだろうとは思っていたけど、ここまでとはねえ。。

次にポールポジションさんを訪問しました。
社長さんには前回商売抜きで説得していただいたので、 改造ではなく買い替えを選んだ理由を説明したところ、 「まあ、仰るとおりですね」と納得してくださいました。

で、安めでいいから引き取って、いいオーナーさんを探して もらえませんか?、とお願いしたところ、衝撃的な回答が。
「いや、635の在庫は余っていて、なかなか売れないのですよ。 うちで販売した車でもないし買取は難しいですね。とはいえ、 程度がいい個体なのは分かっているし、半月くらいしたら 在庫状況も変わるかもしれないから、もう1回連絡もらえます?」

個体の程度のよさをよく理解している、この年代のBMWの専門店ですら、仕入れたいとは思わないのかあ。。。


 BMW 635csi


この時点でかなり危機感を覚えて、いわゆる買取専門店にも査定を依頼してみました。
出張査定で実物を見てもらった結果、1社は無料なら引き取ってもよい、もう1社は引き取るなら有償、 との回答でした。
もはや驚きはしませんでしたが、客観的なマーケットでの635の価値がよく理解できました。

わずかな期待を持ちつつ半月待ってポールポジションさんへ連絡したところ、「やっぱり引き取れません」とのこと。
635を17ヶ月前に購入した販売店に持ち込めば、いちおうは買ってくれるだろうけど、どうもそんな気にはなれない。
一方で、新たに購入した車の納車日は迫ってきます。


 BMW 635csi


こうなったら腰をすえて、地方に安い駐車場を借りてとめておいて、気長にヤフオクで売り出すかあ、 と考えていた時に、思わぬ事態が発生しました。


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