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第11話 「マイクロロン処理・添加編」

(作成:1997年1月28日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : 玉テク / E36 320i)
各所より、おすすめと言われているマイクロロンを初めて試してみました。
購入店は渋谷東急ハンズで、16オンス(473ml)1万円丁度のものを買いました。
必要量はオイル1リットルに対して80ccですので、 M50(320I)はエンジンオイルは6L少々ありますのでこの量のボトルを選択です。
使用配分は、次のようにします。
 ●エンジンオイル添加1回目:200cc(初期添加)
 ●         2回目:200cc(300km走行後、追加予定)
 ●ガソリン添加      : 73cc(残りを30Lのガソリンと混合) 
マイクロロンは無色透明のさらさらした液体で、匂いはあまりしませんでした。
オイルも全く混ざって無く、成分は何か不明です。
添加を2回に分けているのは、説明書にある6Lを超えるオイル容量の場合に準じた為です。
さて、今のところの感想ですが、添加中にエンジンが静かになる感じはありませんでした。
添加後説明書通りに走りましたが、 100km走行後ではややエンジンがアイドル時に静かになったかなと言う程度です。
そして現在200km走行後においてエンジン始動時のにセルによるクランキングが 軽くなったような感じがしています。
オイル交換も添加と同時にしていますので、効果の判断はつきづらいですが、 今のところ、PTFE添加剤で経験したような好感レスポンスは感じられません。
1回目の200cc混入では、エンジンの洗浄効果の方が大きいのでしょうか、 このまま2回目の添加を行ってどのようになるか、また再レポート致します。
マイクロロンのQ/Aが載っているホームページを見つけましたので書いておきます。
www.cisnet.or.jp/home/atfox/wizard

その他の添加剤の情報です。

<モリブデン系>
オイルベースで二硫化モリブデンが混入されています。
色は黒です。(モリスピード等)
基本的に金属面への固着コーティングではないため、 オイル交換の都度、添加する必要があります。
この添加剤を1度使うと、 他のコーティング系の添加剤を使うとき必ずエンジンをフラッシングする必要があるようです。
車では使ったことはありません。

<PTFE系>
PTFE(テフロン樹脂)系のコーティング剤の多くは、 ベースオイルと白いPTFE粒子の混ざった液体です。
(SX8000、SLIK50、フロンティア等)
依然国産車に乗っていた頃、このPTFE系の添加剤を何度も使用しましたが、 販売パッケージの時点でも下部にPTFE粒子が沈澱してしまっているように、 この添加剤はオイルとPTFE粒子の分離が起こり、 エンジンへの添加後のオイルパンへの沈澱を心配していました。
オイルパンを直接確認したわけではないですが、 おそらくエンジン停止後一昼夜で完全にPTF粒子はオイルパンに沈澱してしまい、 その後ほとんどの粒子は圧送されずそのままと考えられます。
ラリー等の過激なGがエンジンにかかれば、かくはんされてしまうのでしょうが、 通常走行ではなかなかかくはんしそうもありません。
(試しにパッケージをオイルパンだと思って揺すって下さい。 少しの振りではなんともならないですよね。)
そうすると、この添加剤の使い方は添加直後になるべく走り込み、 一気にコーティング効果を行った方が効率的と考えれます。
説明書には最低30分とかの指定はありますが、それ以上は特に書いてありません。
玉テクは必ず長距離走行時にのみ添加して使用していました。
効果は、注入直後からエンジン音がやわらかくなることを感じ、 それなりに回転フィールも良くなりました。

最後に、ご存じの通りBMWはエンジンオイル添加剤を奨めておりません。
添加剤には油膜切れを起こしたり、 油温を上げてしまい潤滑不良を起こしてしまったりする製品もあるためです。
製品の選択、使用は個人で判断し気持ちの良いエンジンに仕立てましょう。
玉テクは水をやって花が育つように、 添加剤をいれたエンジンがどのように変わるか、しばらく楽しめそうだと思っております。

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