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第49話 「本編11『ボディカバー(オーダー編)』」

(作成:2001年7月30日 改訂:2001年8月18日)

(TEXT & PHOTO : 宮田 / E36-M3 )

本編9『1年の決算』でWRAPオーダーメイドボディカバーをしている ということを簡単に書いたのですが、その後何人からか詳しく紹介してほしい... というリクエストのメールを頂きましたので、記事として書いてみたいと思います。
長篇になるのでオーダー〜納品までを第一部、実際の効果を第二部とし、 二部構成で紹介したいと思います。

先に書いてしまいますが、ボディカバーが納品されたのは2000年7月のことです。
そして約1年使ってみて、自分なりに効果があったと思っています。

そもそも「ボディカバーをしようかなぁ...」と考えたのは 自分自身のBMWライフというのが、ほとんど週末だけの利用で、 平日は仕事柄滅多に乗ることができないことから、 乗るときにはできる限りキレイな状態で乗りたい... ということからなのです。
(いつもながら至って単純な理由です。)

ボディカバーをする以前というのは、例えば週末土曜の午前中、 もしくは金曜の夜中に洗車場で洗車して...といった具合だったのですが、 仕事が忙しいときは金曜の夜も帰ってくるのが日を超えてから... そして土曜は疲れきって洗車する気さえも起きない... ましてや夏の暑い日なんかは日中洗車することさえ抵抗を感じてしまうくらいです。
(いつもながらの軟弱野郎です...)

ということで洗車すること自体が疎かになってきてたのです。

・・・しかし、車が汚れるのは嫌なのと、色が色(ダカール・イエロー)だけに 塗装の焼け(そんなことはないのかもしれませんが...)を気にしてしまい、 それらを対策できないかと考えたのがボディカバーだったのです。
(屋根付駐車場、蛇腹式ガレージ等も考えましたが、
 値段もモノも大掛かりになってしまうので...
 それに...そんなスゴイところには住んでないのです...(悲...))

しかしボディカバーというものには、BMWに乗る前から あまり良い印象を持っていなかったのです。
それというのも、カバーをしてても強風の日等は砂埃をカバー内に巻き込んで、 それが原因となりボディにスクラッチ傷をつけてしまうとか、 雨上がりでもカバーの中で車が蒸し焼き状態になってしまい、 カバーを取ってもビショビショ状態のままとか、 また、その蒸し焼き状態で、また強風で砂埃を巻き込むと...
・・・もう書かなくても想像できますね。
・・・ということからボディカバーするなら、そのままの方がいいと 考えてたのです。

しかし、そのままの状態で屋外駐車場に置いておくと、 雨上がりに一気に好天になったときは、ボディに残った雨滴がレンズ作用になり、 ウォータスポットやイオンデポジット(※)を引き起こしやすくなるので、 それを防ぐためにも何かできないだろうか?とも考えていたのです。

でもBMW純正をはじめとするボディカバーだと、上述したように 強風のときの心配などがあり、それならカバーはかけない方が良い... などよく言われていたので、ボディカバーそのものを敬遠してたのです。

そこで、どうしたら汚れなく、傷がつかないようにできるかを考えたところ、 GENROQ誌に毎月掲載されているオーダーメイドボディカバーを扱っている WRAPという業者を知ったのです。
 http://www.sho-ei.co.jp/carmine/

ここのHPを見れば見るほど興味が湧いてきたので、実際にモノを見に行こうと思い お店へ...
店で話を聞くと、私が求めていたものに近いことが分かり、その場でオーダー。
(見るだけのつもりが...まぁ、改めて来るのも大変ですからね。
 ・・・と、自分自身を言い聞かせておかないと...(^^;)・・・)

オーダーしたのは「Type N」という生地を使ったもの。
生地は衣類でいうとスポーツウエア等で使われているゴアテックスのような 特徴を持っているようです。

 ●生地そのものが水を弾き、乾きが早い。

 ●ただし弾いた水滴の量が多くなると浸透性がある。

 ●浸透した水分は生地の内側に入るが、好天になると生地外側へ蒸発していく。
  (ムレない。)

 ●内側が毛羽立っているのでスリキズが付きにくい。

 ●伸縮性があり、ボディにフィットする。

 ●洗濯ができる。

M3

(生地表面)

 
M3

(生地裏面)

つまり、水分が外側からは入り難いのですが、内側からは容易に出る。
ということなのです。
実際にボディカバーを作る前に生地の切れっ端を使い、 その場で実験(生地の上に水滴を乗せると生地の上で転がして 生地の撥水性を試したり、生地を口に当てて表(外)側から強く呼吸しようとしても なかなか出来ないが、裏(内)側からは容易に呼吸できるという ムレにくいことを試したりとか目の前で実演してくれたので より生地の効果を事前に知ることができたのも 即オーダーということになったのかもしれません。
(実演販売系に弱い...だけかもしれないけど...)

また、オーダーに際しては、店に車を持ち込むと、その場で採寸してくれます。
宮号の場合、ノーマルボディからの変更はリップスポイラーだけなので その部分に当たる生地を若干大きくしてもらいました。
このように採寸して製作する方法なので、大型のフロントリップやリアスポなども ジャストフィットするんですね。

また///M3専用でも、同じE36-Coupe系のMミラー装着車両には 流用できるようです。
ノーマルミラーの場合、ミラー幅が大きくなるので、///M3専用は 完全にはフィットしないよいです。

・・・で、オーダーしてから待つこと2週間、完成したので引き取りに...
ここでカバーの掛け方/外し方、次に使うことを考えた上でのコンパクトにたたむ方法... などを教えてくました。
また、こんな使い方もできる...みたいなことも...
う〜ん...これは奥が深そうです。

  続きは「効果編」で。。。



(※)ウォータスポットやイオンデポジットについての説明/参考HP

  http://pcs-jp.com/gimon/frame3.htm

  http://www.urg.co.jp/cares/koujyou/yogore/index.htm

  http://www.view-jp.com/damage.html

  http://www.mcb.ne.jp/kizu/d3-3.html

  http://www.erumu.com/POLYMER.htm


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