[メンテ11]  (←前) (次→)

第4話 「アルピナB6−2.8Tって,どんなもの?」

(作成:1997年5月7日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : Tetsu / Alpina B6-2.8 Touring)
私の購入した「ALPINA B6−2.8 Touring」は, アルピナの総輸入元であるニコルの設立20周年を記念して企画された限定車です。
それが理由かもしれませんが,カタログと呼べる様なものはありません。
かなり高価な割には,冷遇措置だと感じました。
因みに,アルピナの標準ラインナップのカタログも,BMW Japanのカタログと比べると見劣りします。
BMW Japanのカタログが立派過ぎるのかな・・・。
B6−2.8Tの価格は,トランスミッションがATだろうがMTだろうが, 塗装がメタリックだろうがソリッドだろうが,本体価格は一律698万円です。
サンルーフが強制装備なので,実際の価格は本体+サンルーフで716万円と なります。
私はこれにCDチェンジャーを装着したので,さらに7万円が追加されました。
やっぱり高価ですね,アルピナって。
因みに,値引きは一円もありませんでした。これは辛いです。

まともなカタログが無いので,このクルマの詳細な仕様については実車が 来るまでよく分かりませんでした。
では,このクルマのスペック概要をご紹介します。

1.ベース車両
ヨーロッパ仕様の328iツーリングがベース車です。
ですから,BMW Japan正規輸入車と細かい仕様にかなり違いがあります。
そして,これにアルピナの手がチョットだけ加えらたのです。

2.アルピナのチューン
エンジンは,排気量はそのままで,マーレ製軽量ピストン等が組み込まれています。
吸排気系には,ステンレス・マフラー等によりチューニングされています。
これらのチューニングにより,最高出力はノーマルより20ps以上アップし, 225/5700rpmです。
トルクに関してはノーマルと同等です。
サスペンションは,ビルシュタイン製ガス・ダンパーとアイバッハ製 ローダウン・スプリング。
タイヤは,前後とも235/40ZR17のミシュランMXX3で, 17インチのアルピナ・ホイールと組み合わされています。

3.このクルマの特徴
●ボディースタイル
なんと言っても,BMW Japanにて正規輸入されていないツーリング ボディーが際立ちます。
セダン+αのラゲッジスペースですが,運動性能を損なう事無く, 実用性が少なからずも向上していることには満足しています。

●フロント・スポイラー
350mlカンをその下にギリギリ立てられる程にロードクリアランスの少ない, アルピナ・フロント・スポイラー。
納車3日目で擦りました。

●ボディーカラー
アルピナと言えば普通アルピナ・ブルーにゴールドのデコラインと相場は 決まっているようですが,私のクルマは,シルバーのボディーに ゴールドのデコラインです。
10m以上離れたり,暗くなったりすると,このゴールドのデコラインは 殆ど見えなくなります。
今一つの様な気がします。

●メーター回り
メーターパネルは,アルピナお得意のブルー。
メーターの針は赤色です。
スピードメーターは300kmまで,燃費計の単位はL/100kmです。
最近やっと,この燃費計に慣れました。

●ステアリング
ステアリング中央にはアルピナのマークが入ります。
そして何故かチルト機構が付いていません。(^_^;)

●オーディオ
オーディオはSONY製,リア・スピーカーはルーフにあります。
音質は,特別優れてもいませんが,安っぽい物でもありません。
このまま変更せずに使っていくつもりです。

●工具の場所
BMWの車載工具がトランクリッドの裏にあることは結構有名ですが, ツーリングの場合,そこに工具はありません。
では,何処かというと,ラゲッジルーム右側の内装パネルの裏, 黒い布で巻かれて,バッテリー/ファーストエイドキットと共に積んであります。
BMWらしくありませんね。

●サイドミラー
ミラーは広角タイプで,ミラーの外側と内側で曲率が異なります。
視角がどれ程広がったのかは分かりませんが,見辛い気がします。
熱線が付いているのですが,これはかなり有効です。
曇りが全く無く,重宝しています。

●前後重量バランス
ツーリング・ボディーのため,リアがかなり重いのではと思っていました。
でも,前後重量比は,フロント:リア=49.3:51.7。
BMWの謳い文句である「前後のアクスルに約50対50という理想的な 重量配分」は,ツーリングでも貫かれていました。
さすがBMW!

アルピナB6−2.8Tって,こんなもんです。分かって頂けましたか。
[メンテ11]  (←前) (次→)