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第10話 「ノーマル車のポテンシャルは? −筑波編1−」

(作成:1997年6月7日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)
前々日、慣らし5000km走行終了、全開可能。
5月1日この状態でついにサーキット走行会に望むことに。
前日、雨。
「明日、ウェットなら辞退。走行中に無理を感じたら、即ストップ。」 と前日考えた事とは、裏腹に天候は快晴で路面もドライ、無理を感じ ることもなく、結局全日程走り終わった、筑波サーキットで感じたノー マルBMWのポテンシャルは如何に。

当日の模様は、メンテ1やメンテ7に書かれているので詳細カットし、 完熟走行からスタート。

ピットロードに出て整列。
前はフルカラードのis、後ろはGT-Rというとっても早そうな2台に 挟まれて、プレッシャーに押しつぶされそうな状態の中、ゆっくりと 目の前の車の列が動き出す。
ATのセレクタを3のSモードに切り替え。
オフィシャルの確認を受けて、いよいよ本コースへ侵入。
50〜60km/hで各車がサーキットを走り出す。
本コース侵入直後、第1コーナーにノーブレーキのまま先行車に続い て50km/h強で侵入。
ステアリングを切る。
「キュルキュルキュルキュル」
早くも、ノーマル車の195/60/15のP-6000が悲鳴を上げる。
「完熟走行でスキール? ノーマルでは第1コーナーはこれが限界  スピードか?」
と思ううちにノーズは、きれいにコーナーの出口を向く。
ほんのわずかにアクセルを開けてS字コーナーを抜け、同じく50km/h程度で ヘアピンに侵入。
またもタイヤが悲鳴を上げ、横Gとロールを感じる が、無事にノーズは出口を向いてくれている。
そのままコーナーを立ち上がり、ダンロップブリッジ、左コーナーを パスして、第2コーナーをクリア。
バックストレッチを抜け、最終コーナーへ。
高速コーナーのため、完熟走行のスピードでは問題なし。

3周の完熟走行の後、一旦ピットロードへ入って待機。同乗車のいる 車から同乗車を降ろしていよいよフリー走行。
オフィシャルの指示に従って、未知の世界へ走り出した。

今回の走行会で筆者が考えていたのは、限界を超えたところでの挙動が 全く分かっていないため、リアが出る→カウンター→カウンター当てそ こない→スピン→周囲を巻き込むという図式を避けるためにも無理をし ない(限界まで攻めないで自分のペースで走る)という事。

ピットロードを出て、第1コーナーを完熟走行と同じ感じで立ち上がると、 周囲は一気に全開。
「シュッーン、ビューン」
という音を立てて国産ターボーカーが、隣をすり抜けていく。
遅ればせながらアクセルをあおると、ATが一瞬の間の後キックダウンし、 加速していく。
S字を抜けて
「インベタ全開で、ここは走れる。」
と思った瞬間、ヘアピンが目前。
アクセルから足を離してエンジンブレーキを使い、 さらにフットブレーキで減速。
完熟走行でのコーナリングスピードで、ヘアピンをクリア。
「このスピードなら限界を超えることはないな」
と思いつつ、ダンロップブリッジをぬけて左Rを通過。
ライン取りが全く分からないまま、第2コーナーもエンジン ブレーキ+フットブレーキで減速しクリア。
いよいよ、バックストレッチ。早い車が続々と抜いていく。
アクセルを踏み込み、やや重めの感触を感じながらキックダウンスイッチ の奥まで、アクセルオン。
納車以来、待ちに待ったアクセル全開。
タコメーターの針がぐんぐん上昇し、シフトアップ。
さすがに、4000を超えるとパワーを感じる。
3速に入ったところで最終コーナーへ。
前の車のブレーキングを真似して、100km/h強で侵入。
気持ち良く、ノーズがインを向いたと思った瞬間、強烈な横Gとロールが来て、 3点式シートベルトでは支え切れず、体がシートから滑り落ちる。
しかしその状態で、リアは踏ん張ったまま流れることもなくクリッピングを 過ぎて、正面のストレートが見えてくる。
ノーマルのサスは、柔らかいが良く粘ると言われるとおりのコーナリング。
再びアクセルオン、正面ストレートで全開加速。第1コーナーで減速して、 クリア。
周回を重ねていく。
途中、中橋325号とコーナーでからむが、ライン取りが違い、 クロスラインとなるため、後ろにつくと325の立ち上がり加速に おいていかれる。
この状態が続いて午前の部、終了。
どんなタイムで走っていたのか・・・。

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