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第16話 「そして OLINBACH」

(作成:1997年9月13日 改訂:1997年10月2日)

(TEXT & PHOTO : YOSHI / E36-323i)
とうとう、ここまで来てしまいました。BOHPの定版メニュー? 足回しの交換。
交換自体は、7月の下旬に済ましていましたが、今回は1ヵ月強の ロードインプレも含めてご報告します。

オーリンズ+アイバッハの組み合わせは、メンテ1で玉テクさんが 紹介しているサンライズオリジナルなので、サスキット自体につい ての詳細は、メンテ1を参照してください。

E36 323i”YOSHI”号は、現在走行9,000km。
(交換時7,500km)

17インチアルミに交換後、ノーマルサスのままダンパーが経たる まで我慢するか、ダンパーをノーマルのまま、スプリングのみの交 換とするか、はてまた一気に足回り交換まで行ってしまうか、色々 と考えました。

ノーマルでは、いくら17インチとはいえ、またまたサーキットを 走ることになりそうだから、それを考えると我慢できるかどうか・・・。 スプリングだけでは工賃が勿体ないし、ノーマルサスとの相性が把 握仕切れない...。
BMWでは同じグレードならどの車も車高を一定に保つために、数 種類のレートのスプリングを用意してあり、オプション装着による 重量増に対応しているそうです。
さらには、熊野町某サンライズさんの店長の 「取り敢えずの策なら、318isのスプリング入れてみようか?」 という怪しげなアイディアまで飛び出しました。323はアルミブ ロックの分エンジンが軽いためこれはこれで、結構いけそうなアイ ディアではあったのですが・・・。

という状況の中で、オーリンズ+アイバッハとは、いかなるものと 玉テク号に乗ってしまったのが運のつきでした。
工賃を考えて含めて一気に足回りの交換をしてしまいました。

さて、交換後は・・・?
まずは見ための印象ががらっと変化。若干の前傾姿勢となり、車高 も約3cm程度ダウン。雰囲気はまるっきりのクーペボディーとなり ました。
ダンパーの方は、50km程度の慣らしが必要ということで、2名乗 車で北池袋から首都高にのって軽めに流してみました。衰減力は、 出荷時調整の13段のままです。
道路の継ぎ目では、ノーマルのコッという感触に比べてややゴッツン とした感触がありますが、特に気になるほどの固さはほとんど感じら れず、柔らかいけど良く粘ると表現されるノーマルのサスをひき締め た感じです。カーブの多い5号線をかるく流しましたが、
「こりゃ、え〜わい」
と独り言をぶつぶついいながらの運転状態。13段階で、通常のスピ ード域では、特にハンドリングに影響もでることもなくすいすいとコ ーナーをクリア。公道”ゆっくり派”を自認する筆者も、その良識が 一瞬危うくなりました。高速でのレーンチェンジでもリアがしっかり 追従してきてくれます。コーナーでの安定感は抜群です。

さてその後、20段階の減衰力をいろいろと変えてみました。
最強の20段階、これはさすがに固いですが単にガチガチという感触 ではなく、しなたかさが残っているところはさすがです。ただし前後 とも20段階にしておくと、若干、車内にギシッと軋み音がでるのが 難点。ストラットタワー入れるとどうなる?強化スタビに変えたらど うなるという悪魔の誘惑が聞こえましたが、これはさすがにパス。
日常レベルでは、余り使い勝手が良いとはいえません。ここぞという ときの秘密平気でしょう。また、フロントが固くなるため、前加重が 掛かりにくくなり、通常の筆者の運転だと弱アンダー気味になります。 筆者の運転は、通常は3速Sモードに入れっぱなしで、カーブの手前 で空走してエンジンブレーキで減速した上でフットブレーキでスピー ド調整というスタイルなので、余計そう感じるのでしょう。
コーナー前でガツンとブレーキ踏んで、一気にステアリングを切込む といったO-chan式の運転スタイルがマッチするのではないのでしょう か。
実際、2車線道路の右側を走っていて、反対斜線からの飛び出しまが いの出前バイクを避けようとしたことがありましたが、そのときは見 事にノーズの向きを変えてくれました。
再弱の1では、これはこれで柔らかく、ちょっと「?」確かにコンフォー トと表現すべき柔らかさですが、高速走行にはいま一つ。街乗りの流し 用といった感じでしょうか。
前後10位でノーマルと似た感触といった感じです。

現在は、前加重を掛かりやすくするため、通常セッティングの13を 基準にして、フロントを12、リアを14の2段階の差を付けた街乗 り仕様が決定となりました。高速走行時のセッティングは、これから じっくり詰めるつもりです。

■車高が落ちて精悍なセダンになった323i 323i
■フロントフェンダーのすきまももう気にならない 323i
■96モデルは、スピーカーボックスの形状が変更 になっているため、スピーカーボックスの加工は必要ありません。
但し、交換工賃は一緒です。念のため。
323i

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