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第55話 「BTSキットの装着の巻」

(作成:2000年7月28日 改訂:2000年7月30日)

(TEXT & PHOTO : Nobuta-S / E34 525i )


うちの525iも5年落ち、43,000km走行のAPカーで購入以来2年半、 走行距離も70,000kmをようやく超えた頃、峠道を下るフロント部より 「ゴギギギィ」と異音を発生するようになりました。
峠を下る時って、コーナー手前で減速して、フロントに加重移動したあたりで減速を 終了し、クリッピングポイントで最大加重がフロントサスに掛かりその寸前でコーナー のカーブに合わせてステアリングに舵角を与えますよね、その瞬間加重がかかった方 のサスペンションが悲鳴を上げているのです。
金属がこすれあうような非常に嫌な音です。
やや!ついに足回りも年貢の納め時(古ぅ〜)か!?「大黒オフミでお勉強の巻」で少し 触れました通り、うちの525のプロポーションを何とかしたいというのがありまして、 それから3ヶ月ほどの時間がありましたので、検討は始めておりました。

当初、純正アクセサリーカタログには、「Mスポーツサスペンション」は E36‐3シリーズ用しか掲載されていなかったので、E34用はないものと 思っておりました。
ところが大黒オフミでお会いした「しーさま」は、当時E34−525iスポーツ パッケージにお乗りになっておられましたが、お車を拝見し、お話を伺うに、 「525iスポーツパッケージがMスポーツサスペンションを装着しており、当然 その補修用にパーツとて入手可能」という事が分かりました。

なかなか正規ディーラーって、例えそれが中古車部門であっても敷居が高いでは ないですか!?
私も、通常のメンテとか、車検とか本当に“普通に”お願いすることはあっても、 特別なパーツのリクエストは今までやっていませんでした。
それでも今回は、思い切って聞いてみる事にしました。
すると「あぁ、ありますよ、見積りFAXしますか!?」と拍子抜けするほどあっさり 話は進みました。
ディーラーの事ですので、単に、ショックアブソーバーとコイルスプリングのみならず、 ブッシュ、アッパーマウント、ガイドサポート(これって何!?)全交換にてちょうど 30万円ほどの見積りでした。
「うがが!予算オーバーじゃ!」

さすがにその年に入ってから、車検、AT交換、18インチ化、ステアリング交換 と立て続けにきてましたので、マンションのローンを支払った直後の私に工面でき る金額ではありませんでした。
しかしながら、すでに車からは「異音が!」、「早くショックアブソーバーだけでも 換えてくれー」との幻聴にもおそわれるものがありました(アヤシイ)。

そこで、早々に「Mサス」は諦め、はじめて純正路線のコンセプトからは外れますが、 「社外品」の中から選ぶ事と致しました。
と、なると値段で決めるわけですので、「ビルシュタインBTSキット」「ザックススポーティングセット」の2大定番よりのチョイスとなりまして、 おたっきーずの諸先輩からのアドバイスも色々戴きました。

一般論としては
  *ザックスの方が乗りごごちは、良い。
  *BTSはオーバーホールできる。
  *ザックスの方が車高が落ちる。
  *BTSの方が前下がりになる。
  *E34の純正品はビルシュタイン、E39はザックスを純正採用している。
などがわかりました。

そこで、私としてあまり前下がりにしたくない事と、極端にゴツゴツなのも嫌だな ーと思い、「ザックス」にする事ときめ、早速見積りを著名ショップ数店にお願いし ました。
ところが、ちょうど悪い事にザックスはキャンペーン期間中でお買得なの はともかく、品切れが続き、1〜2ヶ月待たないと行けないという状況でした。
うちの525にはそんな時間的猶予はないと判断しました。
残るチョイスは、BTSにするかショックのみノーマルで交換するかでした。
一度交換すると2万キロは持つといわれるショックアブソーバーですから、 「今度の交換時期は、1年と8ヶ月後かぁ・・・、じゃあ、これも何かの縁、この際 BTSで決定!!」ということで、結局足回りでは定評のある用賀のサ○ビームさんで 「在庫一式ある」という事もあって、アライメント調整も含め約19万円弱で作業を お願いいたしました。


写真1・2:「BTSキット」コイルスプリングとショックアブソーバー

 Nobuta-S

 Nobuta-S


写真3:右からフロント用ノーマル、フロント用BTS、リア用ノーマル、リア用BTS

 Nobuta-S


写真4:上がBTS、下がノーマルのショック

 Nobuta-S


写真5:アライメント調整中

 Nobuta-S


写真6:銀色ガムテー無でM5ツートーンカラーでシミュレーション中のノーマルサス装着時

 Nobuta-S


写真7:BTS装着後、思いきり前傾となったお姿!

 Nobuta-S


交換後の印象は、やはり「固いなー、前下がりだなー」というものでした。
「3,000キロも乗るともっとしなやかになりますよ!」の言葉に期待をかけ、お店を 後にした525でした。
もちろん異音は止まり、525は嬉しそうでした。(幻覚?)
それから2,3ヶ月でサスペンションは、馴染み、まっこと、首都高で、峠の下りで、 ステアリングを切り込むがたのしー、思った方向に向きを変えられる、ロールの少 ない、その一方で街中でもクレームのでないレベルの乗りこごちになり、走りとい う点では、大満足でした。

いかにもBTSっていう前下がりのスタイルは、これは、 「早くエアロパーツ付けないとプロポーションがちょっとー!? 」 と次の煩悩の引き金となっていきました。(^^;

次回は、「BO2周年、やまびこオフミに向けて!」をお送りします。


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