[メンテ21]  (←前) (次→)

第63話 「メンテナンス編」

(作成:2000年8月13日 改訂:2000年8月17日)

(TEXT & PHOTO : Nobuta-S / E34 525i )


さて、どうしても話としては、地味になってしまうのがメンテナンスです。
しかしながら、まさか毎日“E34パーツお買物三昧!”というわけにもいきませんの で、日頃“コツコツ”メンテナンスする事は、やはりとても大切な事だと思います。
と、いって私はクルマに関しては全くのシロウトですので出来る範囲はとても限ら れています。



■自分で出来るメンテ

まず用意するものは、「軍手」ですね!
これを両手にはめて、ボンネット開けて、取り敢えずエンジンルーム内を撫でまわ します。
(これだけで“全然違う”と、ベテランの整備士の方がおっしゃってました。)

そして、
  ・冷却水の量
   ・ブレーキオイルの量
  ・ベルトの様子
  ・パワステオイルの量
  ・オイルのにじみの様子
のチェック。

それからおもむろにエンジンを掛けて
  ・エンジンの音色
  ・排気ガスの色

最期に
  ・空気圧のチェック(私は、やや少な目ですが、夏場でも2.4です)

これがルーティンメニューです。

時間ある時は、更に、
   ・トランク内部や、ガソリン給油口付近の錆のチェック
をくわえます。
(錆があれば即「錆止めペイント」の出番です)



■自分で出来るボディケア

<ボディ>
時間の無い時は、「ゴールドグリッター」を直接ボディにスプレーして、ペーパー タオルで伸ばし、塗り込んでいきます。
N5は購入後、ボンネット、左右フロントフェンダー、左右フロントドア、トランク リッドは、すでに板金塗装を経験(いたずら&台風のため!)していますので、ここの 塗装は比較的新しいのですが、屋根とそれに続くCピラー、左右リアフェンダー、お よび左右リアドアについては、購入したままです。
そのため再塗装していない箇所のペイントは、かなり色褪せている上に、洗車傷も 多く、塗装面自体がかなり薄くなってきている様子です。
これらの箇所はお化粧(カラーコート系)が必要です。また、高速走行をいつも強い られるN5ですから(^^;、飛び石等による深めの点状の傷には、タッチアップま たは錆止め塗料の塗りつけは欠かせません。
とにかく“エンジンとボディ”がN5の本質。
これを1日も長く持たす事は、メンテナンスの基本中の基本であります。

<アルミホイール&タイヤ>
それからアルミホイールです。車の印象上何が悲しいといって、汚れたアルミは、 その車の品格に大きな影響を与えます。
ちょうどホテルマンが客の値踏みに「靴」を見る、といわれるのと同じで、アルミホ イールはいつもきれいにしておきたいものと心がけています。
そうでなくてもほっときゃ中古車然となってしまうE34ですから、まめに手入れを したいものです。少し走っただけで、ノーマルパッドはその魅力的な“効き味”の 代償に、すぐアルミホイールを汚します。
ほっとくと頑固な汚れとなりますが、走行後これまた軍手をはめてキッチンタオル で撫で回しておくだけで簡単に落ちます。
私もちょっと前まで、「アルミホイールに突き刺さった鉄粉が変色するのであって、 アルミホイール自体は錆びない。」と思っていたのですが、それは「大きな誤り」 でした。
アルミも錆びます。
何も縁石にこすらなくても、高速走行しますと、何時の間にかアルミホイールも飛 び石による、打ち身や、浅い擦り傷は増えていきます。これを、放置しますと黒く 錆びてきますので、今では、傷を発見次第、コンパウンドで磨き込み、その上から 「イオンコート」するようにしています。
これをしておくと汚れも落ちやすく一石二鳥です。
ついでに、タイヤに挟まっている小石などあれば除去します。



■ショップにお願いするメンテナンス

<エンジンオイル&エレメント交換>
3,000kmごとに、やっています。漏れを気にして固めのオイルを入れるとい うのもある意味、当たっているのでしょうが、私は、早めにオイル漏れに気付くた めと、M50エンジンのツインカムらしい、気持ちの良い6500回転までの吹き 上がりを楽しむために、常に柔らか目のオイルでお願いしています。(写真1)
本来オイルの銘柄はあまり変えるべきでないとの正論は承知の上で、お小遣いに余 裕のある時は、某PIMガレージ(約16,000円)で、厳しい時はフ○イスアウト(約7,0 00円)で交換し続けています。

 写真1:グリコのビ○コではありませんね(^^)

 Nobuta-S


とても回転がスムーズでお気に入りです(私回し者では、ありません。念のため)

<デフオイルの交換>
本来525は、3万キロ毎が良いのだそうですが、私は、先日某PIMガレージにてお そらく前オーナーもしていなかったようなので走行累計95,000kmにして、初めて のデフオイル交換をしました。結構汚れてました。

<エンジンヘッドのオイルシール交換>
多少の“オイル漏れ漏れ”は宿命のE34ですが、絶対管理しないといけないオイル 漏れは、エンジンのヘッドとシリンダーの接合部とスパークプラグ廻りのシール部 です(写真2)。

 写真2:提供 MAXさん

 Nobuta-S

ここが劣化しますとオイルがスパークプラグはもとより、ダイレクトイグニッショ ンのコイルもオイルまみれとなり壊れてしまいます。
その結果、最悪CPUまで逝ってしまうそうです。
(当然とても高く付きます>合掌KUSHI号(; ;))



■ディーラーにお願いするメンテナンス

各種ホース類等のごく細かなものや、ATリビルト品、ラジエターなど大物の純正 パーツの交換は、やはり万一の時の保証と、補償(ディープポケット!?)を期待し て、購入したディーラーにお願いしています。
2年毎の車検は、そのつなぎの意味もあり、必ずディーラーでやります。アプルーブ ドカーは確かに購入時は高いですが、そのメリットは、最初の1年間の保証期間ばか りではなく、その後の、ディーラーでの面倒見の良さです。
安いパーツであれば結構ただで付けてくれたりします。(N5の場合、お買物の“ 実績”も、ものをいっているのでしょうけど…)
特にATは一度壊れているだけに、ATFの管理はディーラーに責任を持ってお願いして います。



■お遊び?メンテナンス

<添加剤>
エンジンオイル添加剤については、その効果を巡って諸説ありますが、「一度添加す ればコーティングされ、10万キロその効果が継続する」といわれるマ○クロロンは 、嘘でもいいから添加しています。
但し、もし違ってると困るので、オイル交換のスパンを長めにしたり、オイルのグ レードを落とす事はしていません。
マ○イクロロンは、体感という事では、私などほとんどわかりません。
むしろエンブレが効かなく感じるほどの“添加直後のエンジン回転の軽さ=フリク ションの無さ”という事では、何度やっても、ア○ックX1が凄いです。
但し、体感効果がそれほど長続きしない事と、1回あたり12,000円の高コス トも珠に傷です。
宝くじでも当たったら100本くらいまとめ買いして、オイル交換の都度、ふんだ んに添加したいなーと思っています。
やはりBMWですから、エンジンフィールを堪能するための“ドーピング”は惜し みません。
もう一つ、“ドーピング”で欠かせないのが、KUREのスーパーパワーブースタ ーです。
遠距離高速走行前には、必ず2本ガソリン注入口より添加して、そのあと、ハイオク 満タンにして良く混ざるようにしておきます。
トルクが増した感覚があり加速に力強さが出ます。

<バルブ類>
ハイビーム:ロービームのHID&英国仕様レンズ&リフレクター交換の結果、ハイビ ームの方が暗くなるという逆転現象が出てしまいましたので、ハイ側のレンズ&リ フレクターも新品に交換し、PIAAのスーパープラズマにしました(写真3)。

 写真3:田野倉さんより戴いたヘッドライトウォッシャーがお茶目(ダミーです)

 Nobuta-S

本当は、4灯ともHIDにしたいとの“野心・妄念・雑念”は消えていないのです が、今一つHIDでパッシングできるのか(HIDは点灯後しばらく定格の明るさに なるまで時間が掛かる)分かりませんので、良いものが出てくるまで待っています。



今回は地味な話題でした。

次回はN5進化の変遷編としては最終稿となりますが、 2000年9月16日 「“E34オフミ目指せ100台!!in日本平“に向けての巻」 をお送り致します。


[メンテ21]  (←前) (次→)