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第40話 「本編5『タイヤ交換』」

(作成:2000年6月6日 改訂:2001年7月31日)

(TEXT & PHOTO : 宮田/ E36-M3 )

実は昨年末に納車したときからタイヤ(MICHELIN MXX3)が5分山しかなく、 春までにはタイヤを新調しようと考えてましたが、 やっと資金もできたので履き替えることにしました。

タイヤを新調するにあたり、まず
●インチアップするか、しないか。
●インチアップしなくともホイルを換えるかどうか。
ということを最初に考えました。

仮にホイルを換えるとしたら、
///M3純正(/// MダブルスポークII)よりも軽く、強靱。
●洗いやすい。(純正は好きだけど洗い辛い。)
●純正同等、もしくはそれ以上にリムが深い。(リムが深いのが好き。)
●できれば安価。
の条件を満足すること。・・・というこだわりを持っていました。

ここでインチアップを考えると、自分の中では、

  インチアップする。
      ↓
  ブレーキロータが小さく見えてしまうので
  ロータを大径化したくなる。= ブレーキシステムを組む。
      ↓
  インチアップしたことによりタイヤ厚が減少し、
  それに伴うバタ突きを抑えるためにサスペンションを組む。

・・・とインチアップだけでは済まなくなり、車のトータルバランスを崩さないために、 長い検討時間を要するだけでなく、多大な出費をしなくてはならない。
また、それだけの時間も予算もないのと、インチアップしなくても、 現状で気に入るホイルがないので結果的にはタイヤ交換のみにすることにしました。
(ノーマル脚は柔らかいと言われていますが、トータル的に見ると
 非常に高い次元でバランスのとれた脚であると思うとともに、
 またロード中心の走行においては///Mのブレーキで不足には感じないと
 個人的には思っています。)

・・・と言い回して書いてきましたが、ホントのところは単に予算がないからなのです。
(トホホ...)

・・・と言いつつもタイヤは車の性能をダイレクトに路面へ伝える機関なので 自分なりのこだわりを持って選ぶことにしました。

ここで、///M3が新車デフォルトから履いていたと思われる MICHELIN MXX3は、旧宮号('98 E36-320i Sport-Edition)でも17インチ化したときに 履いたタイヤでもあったのです。
ドライグリップは非常に良いのですが、ウェットでは滑り出すのがちょっと早いかな??
と感じたのと、ロードノイズが大きい。そして轍に取られやすいのが気になってい ました。
それもあって新調するタイヤは、

●ドライグリップ/ウェットグリップとも優れている。  (///M3のパワーを十分に受け入れられる。)

●ロードノイズがMICHELIN MXX3より静か。

●轍に取られ難い。

の条件をできるだけ満たすようなモノを選びたいと考えていました。

ここで轍に取られ安いか取られ難いかを、某タイヤメーカ開発セクションにいる知人に 聞いてみたところ、タイヤの接地面とサイドウォール面とのショルダーの形状に関 係がある。
ということを教えてくれました。
ショルダーの形状がスクエア(角=怒り肩)に近いほど轍に取られやすく、 ラウンド(丸=なで肩)に近いほど轍に取られ難いそうです。

つまり、路面の轍の段差の部分を乗り越えるにしろ、降りるにしろ、 スクエアなショルダーはその段差の部分に対して直接当ってしまい、 タイヤの逃げの部分がないためにステアリングに影響し、 逆にラウンド形状はその逃げがあり、段差に対し比較的楽に 乗り越え/降りができるとのことです。


M3


轍に取られ難くするためにはショルダーがラウンドに近いモノを選ぶのですが、 ラウンドになる程、接地面が少なくなり、転がり抵抗(摩擦)が軽減され、 タイヤが軽くなったように感じるというメリットがあるものの、 逆に接地面積が小さくなりグリップ力が減少するというデメリットも付いてきます。
これは相反する特性をもつものであり、どっちをより優先するか。というところが ポイントのようです。
私の場合、高速での直進安定性をより重視したかったので、 ラウンド形状に近いものを優先することにしました。

グリップについては///M3の パワーを受け入れることが条件でカタログやインターネットで各タイヤメーカ 最高性能の銘柄から判断するとして、 ロードノイズについては実際に履いてみなければ分からないことなので、 既に履いている方の車に試乗させてもらうなどの方法で判断するしかないのかもし れません。

以上をふまえて各タイヤメーカ最高性能の銘柄を見てみると、とあるタイヤが気に なってきました。
最近のポルシェやフェラーリにデフォルトで装着され始めている BRIDGESTONE POTENZA S-02シリーズです。

「世界のスーパースポーツカーがデフォルトで履けるタイヤなのだから、
 たぶんスゴイんだろう。(あぁ、なんて浅はか...)
 よしっ、一度は世界のスーパースポーツの性能を味わってみよう!
 ショルダーもかなりラウンド形状になっているので期待が持てそう。。。」

・・・と思い、安易な理由でこのタイヤに決定。

ただし、実際にフェラーリやポルシェにデフォルトで装着されてるのは S-02Aのようにその車種専用の型番があるので、交換するタイヤとしては
BRIDGESTONE POTENZA S-02 Pole Position
http://www2.bridgestone.co.jp/hq/catalog2001/s02.html
ということになります。
サイズはM3Cノーマルなので、Front:225/45ZR17 、Rear:245/40ZR17 です。

また、既にPOTENZA S-02 Pole Positionを履いている 身近な///M3乗りの仲間からも奨められていたタイヤなので ある意味安心感があったのも決定した理由でもあります。

実際に装着してその直後から明確に分かることは・・・
タ、タイヤが軽く感じるっっっっっっ!!!!
わ、轍に取られないっっっっっっ!!!!
ということです。
これはショルダーがラウンド形状によるものと思います。


M3  M3


そしてグリップですが、約1,000kmほどドライ&ウェットを走ってみましたが、 こんなにグリップしていいのっ??
ってくらい路面に食い付いてくれます。
特に驚きなのはウェット性能。全く不安感がないので ついついアクセルを踏みがちになってしまうけど、 あまり無理すると限界超えたときにコントロールできなくなる可能性もあるので、 あくまでも安全運転で。。。

またロードノイズですが、これもMICHELIN MXX3より格段に静かになりました。

さすが世界のスーパースポーツが選んだタイヤですね。


M3  M3


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