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第45話 「タイヤ選びと私A」

(作成:2005年5月30日 改訂:2005年6月26日)

(TEXT & PHOTO : 江工作 / Z3)


今回は,新しく履き替えたタイヤ「ブリヂストン プレイズPZ-1」のロード・インプレッションです.


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詳しいことは前回の記事に記したとおりですが,ひと言で言ってしまえばこのタイヤ,カタログなどから見るにオールマイティーな性格ということ になるでしょうか.
はじめに断っておきますが,純正装着のものとはメーカー・年式・サイズが異なるため単純な比較にはならないと思います.あくまで参考程度に.

純正装着品からの変更点
・ミシュランパイロットHX → ブリヂストンプレイズPZ-1
・年式2001(約3万km,冬の間屋外に保管) → 年式2005(新品)
・サイズ225/50R16 → 205/55R16


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ひと皮むけてきたところで,地元屈指の難所として知られる笹谷峠に行ってみました.

さて,出発です.
峠に向かう途中,街乗り具合をチェックです.同じ道を走っていても,明らかにハンドルを取られることが減りました.これはタイヤが新しいため なのか,そもそもタイヤの違いによるのか,サイズを変えたためなのか,はたまたそれら全てなのか….


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わざと道路の段差や凹凸に進入したときも,違いを実感できます.
言葉で表現するのが難しいのですが…「モサモサッ」「モコモコッ」って感じです.ああ,タイヤがちゃんと衝撃を吸収してるな,という感触が伝 わってきます.不快な突上げ感はありません.


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笹谷の峠道に入りました.宮城県側から山形県へ抜けます.
五月に入ってもなお山中に雪が残るこの道は,真冬になると通行止めになります.しかも道幅は乗用車がなんとかすれ違えるくらいですので,私程 度の街乗り専門ではそれこそ「ただ走るだけ」状態ですが,オープン走行はたまらなく気持ちいいんですよこれがまた.これこそロードスターの真 骨頂です.

宮城県側はおおむね不規則なコーナーの連続.比較的緩やかなものからヘアピンまで,バラエティーに富んでいますが細くしたとはいえさすがに扁 平率55%の新品,この程度の登り急カーブの連続ごときでは悲鳴をあげる気配はありません.


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峠に到着です.この先の山形県側は,様子が一変します.


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今度は下りのヘアピンが20近くも連続します.タイヤへの負担もいっそう増すことでしょう.
しかしながら,少々意地悪めに攻め込んでみたところで先ほど同様,なんら不安はありませんでした.まあ,この程度でどうにかなってしまうよう でも困るのですが.


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そんなわけで,今回の街乗りからスポーツ走行(?)まで何の問題もなくドライブ終了.おそらくサーキットなどでは厳しいでしょうが,一般道・ 峠道・高速道路では良好と言えると思います.

ロードノイズについてですが,もともとZ3は排気音がこもるのであまり違いがわかりませんでしたが,少なくとも前よりうるさくなることはありま せん.
乗り心地も良し,そこそこスポーツ走行もこなせて,あとは寿命がどの程度か…というところですが,タイヤの性格からみても期待はできそうで す.

燃費も,まだ使用期間が短いのでわかりませんが,今のところ良好です.こちらも,少なくとも悪くなることはない傾向かもしれません.

結果,イメージはやや地味ですが私個人的には通常想定されるあらゆる場面に無理なく対応でき,他の人にもお薦めできる一品だと思います.とく に,3シリーズのセダン系に良いかもしれません.


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