Q&A
320siについてのよくある質問と回答を以下にまとめました。
Q:正規輸入されなかったということですが、日本にある320siはどのようにして入ってきたのですか?
A:ドイツをはじめとするヨーロッパのディーラーからの並行輸入です。
Q:何処が輸入販売をしたのですか?
A:いくつかの業者が輸入販売したようですが、もっとも数多く扱ったのはグースネックだと思います。
Q:日本には何台輸入されたのですか?
A:これは我々が最も知りたい点です。グースネックが輸入販売したのが20台前後、アドベントが輸入しスタディが販売したものが2台、その他の業者が入れたものがごく少数あるようですので、30台ぐらいではないかと推察されます。
Q:その販売価格はどのくらいだったのですか?
A:オプションが全くない状態で¥4.680.000でした。その後のユーロ高により¥4.780.000に値上げされました。これよりも高い価格を提示していた業者もあったようです。
Q:どんなオプションがあったのですか?
A:他の3シリーズと同様のほぼ全てのオプションが選択できました。豪華仕様である日本仕様の320iとは違い、その装備は簡略なものでした。ほとんどの方がキセノン・ヘッドライト、オートエアコン(マニュアルが標準)を選択したようです。ちなみにオーダーしない限り、前席カップホルダー、電動可倒式ドアミラーなども装備されません。
Q:どんなボディー・カラーが設定されていたのですか?
A:2006年モデルの標準Mスポーツに設定されていたカラーは全て選択可能でした。アルピン・ホワイト、サファイヤ・ブラック、スパークリング・グラファイト、チタン・シルバー、ルマン・ブルー、ジャパン・レッドに加えて320siの特別色であるカーボン・ブラックの設定がありました。
Q:全てのカラーの320siが日本に存在しますか?
A:全容が把握されていないので、はっきりしたことはわかりませんが、チタン・シルバーとジャパン・レッドのものは今のところ確認されていません。一番多いのはアルピン・ホワイト、次にサファイヤ・ブラックであることは間違いないでしょう。これら2色で大半を占めますが、ルマン・ブルーが2台、カーボン・ブラックが2台、スパークリング・グラファイトが1台あることが確認されています。
Q:日本に右ハンドル仕様は存在しますか?
A:我々の知る限り、存在していないようです。
Q:メンテナンスはどうしているの?
A:オイル交換等の通常のメンテナンスはBMW専門店で行っているケースが多いようです。
Q:ディーラーでは診てくれないの?
A:いいえ、そんなことはありません。並行輸入車とはいえ、BMW AGが製造したクルマですから、その日本法人であるBMW Japanには面倒を見る義務があります。つまり、その指導のもとで営業している各BMW正規ディーラーは並行輸入車を拒否できないのです。しかし、残念なことですが、同じ正規ディーラーとはいっても、経営母体が異なるために対応はまちまちのようです。東京にあるAbe BMWの様に「出来る限りのことはさせていただきます!」とういう頼もしい言葉を頂いているディーラーもあります。
Q:リコールへの対処は?
A:正規ディーラーで無償対応してくれます。
Q:パーツは手に入るのですか?
A:日本仕様の3シリーズと共通のパーツに関してはまったく心配ありません。320si専用品や日本仕様とは異なるパーツは本国オーダーとなりますが、欠品がない限り約3週間で届きます。各ディーラーにある電子パーツリストで車体番号から検索できますので心配無用です。
Q:日本のディーラーにある診断機にかけられるの?
A:故障診断やオンボード・コンピュータのリセットは問題なく出来ます。
Q:保証は受けられるの?
A:もちろん正規輸入車と同様の保証は受けられません。多くを販売したグースネックでは独自の保証をつけています。それがない場合でも、エンジンやトランスミッションに重篤なトラブルが生じた場合には、国際保証が受けられるという話もありますが、我々の知る限りそのようなケースはまだないので、真偽の程はよくわかりません。
Q:ヘッドライトは右側通行用ですか?
A:そのとおりです。光軸の調整により左側通行でも対向車が眩しくないように設定し、車検対応としています。但し、照射パターンは右側通行のままですから、照射範囲はどうしても狭くなってしまっています。左側通行用のライトにも変更可能ですが、パーツ代が高いため、そのままの車両がほとんどです。
Q:日本のラジオは入りますか?
A:「プロフェッショナル」デッキであれば設定変更でそのまま入ります。「ビジネス」デッキにはその機能はないので、周波数コンバーターをつけて対処しますが、表示される周波数は修正されません。純正デッキを外し、後付けのカーナビを装着しているケースも多いので、あまり問題になっていないようです。
Q:メーターの表示は日本仕様と同じですか?
A:ほとんど同じですが、瞬間燃費計は日本仕様はl/kmになっているのに対し、l/100kmになっています。ちなみにこれは100キロメートルを走行するのに何リットルのガソリンが必要かを表しており、ヨーロッパで燃費表示に用いられている単位です。
英国仕様でない限り、スピードメーターにマイルの表示はありません。また、オンボードコンピュータ内の表示はキロメートル、マイル、摂氏、華氏などの単位が任意に設定変更可能です。
Q:ナンバープレートの装着はどうしているの?
A:リアは日本仕様のプレートホルダーが2本のビスでそのまま装着可能です。フロントは本国仕様のホルダーにビスを埋め込んでプレートを取り付けている車両もありますが、本国仕様のホルダーが装着されていない車両は日本仕様のホルダーを装着して取り付けています。
Q:320siが欲しいのですが、どうしたらよいでしょうか?
A:残念ながら、新車は残っていません。一時期、中古車が3台も売り出されていたことがあったのですが、現在はないようです。ネット上に掲示されている中古車については随時検索し「中古車情報コーナー」に掲載したいと思いますので、しばらくお待ちください。
Q:リセールは期待できますか?
A:残念ながらあまり期待は出来ないと思います。世界限定とはいっても2600台と比較的多く、プレミアが付き価格高騰などということはないでしょう。日本では並行輸入車というのが最大のマイナスポイントです。しかし、ある程度車暦が経過した場合、ノーマルの320iよりも高く安定した価格がつけられることは間違いないでしょう。
Q:保険には入れますか?
A:もちろん入れます。ただし、一部の保険会社では並行輸入車はダメという場合もあるようです。料金は320iとほとんど変らないようです。
Q:トラブルはありますか?
A: 元来E90は信頼性が高いモデルです。我々の知る限り、走行不能などの大きなトラブルに見舞われた人はいないようです。ラムダ(O2)センサーの不良によりワーニングランプが点灯したという例がありました。また、トラブルというわけではないのですが、コールドスタート時にアイドリングが安定しないという症状が出ることがあります。色々と調べましたが、原因がはっきりせず未だ完全な解決には至っておりません。
Q:どうしても320siが欲しくなりました。ドイツから中古車を輸入することは可能ですか?
A:可能だと思います。ドイツ在住のメンバーによると比較的多くの中古車が出回っているそうです。もし興味があるようであれば、グースネックなら相談にのってくれるかもしれません。但し、中古車は免税にならないらしく、ユーロが高いので割高感は否めないでしょう。